ChatGPTによって指定した分野のPubMed論文を要約して毎日メールかLINEしてもらう方法

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この記事では、話題となっているChat(チャット)GPTによって、指定した分野・キーワードに関するPubMed新着論文の要約した内容を毎日メールかLINEしてもらう方法についてまとめました。
誰でも簡単に自動で論文検索+要約+メール化の仕組みを設定できますので、興味のある方はぜひお試しください。

また、「医療従事者のための上手なChatGPT-4の使い方」の記事はこちらをご覧ください。

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ChatGPTとは

OpenAIが開発し、2022年11月にリリースした対話型の自然言語処理AIモデル(チャットボットツール)のウェブアプリケーションです。

ChatGPTは、大量のテキストデータを学習させて大規模な自然言語処理AIモデルです。
インターネット上の膨大なテキストデータを集積し、人間からの質問に自然な文章を生成して的確な回答ができるチャット形式のWebアプリケーションになっています。

ただし、学習されている内容は2021年11月までのものであり、犯罪等に関連する質問は制限しているようです。
機能としては、単純な質問の回答以外にも英文校正、文章の要約、コードの生成などが可能です。

アカウント作成

まず下記サイトから、OpenAI(ChatGPT)のアカウントを作ります。

beta.openai.com

アカウントの登録には、e-mailアドレス(またはGoogleアカウントやMicrosoftアカウント)と電話番号が必要となります。

APIキーの取得

次にOpenAI(ChatGPT)のAPIキー(API KEY)の取得が必要です。
APIキーは、OpenAIのAPIを利用するために必要な認証情報になります。
2023年3月現在、APIの利用料金は従量課金制ですが、最初の3ヶ月間は無料で5US分は使用することができる仕組みになっております。
アカウント登録後に下記OpenAIのサイトで、「+Create new secret key」をクリックしてAPIキーを取得します。

Just a moment...

APIキーをコピーします。これからも色々と必要になりますので、どこかに保存しておくことをお勧めします。

Google Apps Scriptの設定

次に、@ninizivさんが作成した下記Google Apps Script(GAS)のページに行きます。

Apps Script – Google Apps Script

右側のマーク(コピー作成)をクリックすると、ページが開きます。

このページで、下記①~⑤の部分を自分用に変更します。
① 先程取得した「APIキー」を入力します。(2行目)
② 検索したい論文の分野を「日本語」で入力します。(4行目)
③ 自分の「Gmailアドレス」を入力します。(7行目)
④ 検索したい論文の分野を「英語」で入力します。(14行目)
⑤ 1回で要約してもらう「論文の上限数」を入力します。(20行目)

私は「歯科インプラント」の分野に設定したため、下記のようになっています。
① 自分の「APIキー」を入力(2行目)
② 「歯科インプラント」と入力(4行目)
③ 自分の「Gmailアドレス」を入力(7行目)
④ 「dental implant」と入力(14行目)
⑤ 「2」と入力(20行目)

トリガーの設定

次に、トリガーの設定をします。
左側の「トリガー」をクリックします。

右下の「+トリガーを追加」をクリックします。

参考として、下記内容のように設定し「保存」をクリックします。

次のようなポップアップが出ますので、左側の「Advanced」をクリックします。

下の「Go to Copy of PubMedの新着論文の要約 (unsafe)」をクリックします。

右下の「Allow」をクリックします。
これで全ての設定は終了で、時間がくると論文の要約がメールで送られてきます。

直ぐに内容を確認したい場合は、「実行」をクリックすると一度実行されます。

下記のような表示になれば、正しく実行され直ぐにメールがきます。

メール通知

メールの参考写真は下記のような感じです。

論文のURLをクリックすると、Abstractが表示されます。

LINEに通知してくれるアプリ

ChatGPTが論文を要約してLINEに通知してくれるアプリは、下記URLから簡単に登録できます。
通知頻度や診療科の選択、日本語でのキーワード検索も可能になっています。
また、 AIによる最新論文の検索や、持っているPDF論文を日本語要約することもできます。

LINE

以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考資料】
本記事の仕組みは、@ninizivさんと@dondon_takotakoが考案しTwitterで公開されていた情報をまとめたものになります。また、@naokiuchidさんの資料も参考にさせて頂いております。ありがとうございました。

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